11月号

司祭のことば 今月の予定 ご報告 その他

司祭のことば
 「死者の月」――いかに生きるか

 ついこの間まで「暑い暑い!」と言っていたら、あっという間に、今度は上にもう一枚着込まなければならないくらい肌寒くなりました。「どうしてだろう?」と思ってカレンダーを見ればもう11月…どうりで寒いわけだ! 来月はもうクリスマスではないか! 時の流れの何と早いことよ! というわけで季節は夏から秋へ一っ飛び、11月であります。カトリック教会ではこの11月、典礼暦(教会の暦)最後の月を「死者の月」と呼び、一年の内でも特にこの時期、神様のみもとに旅立った方々に思いを馳せ、祈りを捧げるようにしています。
 これまで私も自分の父をはじめ、沢山の身近な人の死を体験してきました。その中で私が特に忘れられないのは、ある修道会の神学生の死です。私が教区の神学校に入学する前のこと、当時私はいくつかの修道会を訪ね、自分の召命を確認している最中でした。その修道会の一つに彼がいたのですが、彼はちょうど初誓願を立てる時期で、私は誓願式にも参加させていただきました。召命は感じる、しかしどこへ行けば良いのか分からない、そんな悶々とした気持ちでいた当時の私に、彼は「焦らずに一歩一歩行きましょう。祈ってます」と言って、私の手を握りしめてくれました。あのときの彼の顔は今でも忘れられません。その後、教区の神学校に進む決意をし、その準備をしていたとき、突然彼が亡くなったと聞かされました。ショックでした。修道者と教区神学生、身分は違うけれども志は同じ、共に神様の道具として歩んでいけると思っていたのに…。「どうして?どうして!」と心の中で何度も問いました。
 この「どうして?」は、人間である私がどんなに考えても、答えは見つからないのかもしれません。愛する人が亡くなる、そして天災で亡くなる人々、突然の事故で亡くなる人々、生まれてすぐ亡くなる赤ちゃんたちがいる…そんなとき私たちは「何故?」と問いかけますが、やはり絶対確実な答えは見出せません。しかし一つ確実なことがあります。それは大切な人の死を通して、いつも残された私たちはどう生きるのか、私たちは与えられた命をどう生きていくのか、神様から決断を迫られているということです。人が亡くなったとき、神様の目は亡くなった人にはもちろん、残された私たちにも向けられているのです。
 『ルカ福音書』の受難物語の中には、十字架上で苦しむイエス様を非難する者、あざける者に混じって、イエス様に同情する者、その死を悲しむ者も登場します。エルサレムの婦人たち、ともに十字架につけられた罪人、そしてイエス様の死を目の当たりにして「胸を打ちながら」帰った人々等です。これらの人々は、何の罪も無いのに十字架につけられ、非難と怒号の声の中でも最後まで彼らのために祈り続けたイエス様を目の当たりにして、「何か」を感じた人々でした。彼らは何を感じたのか、それは「回心」の呼びかけだったのではないでしょうか。イエス様は人間に手にかかって十字架につけられたにもかかわらず、最後までその人間を愛し続けてくださいました。この限りなく愛されているという事実をお前はどう受けとめるのだ、そしてお前はどう生きるのだと、『ルカ福音書』は私たちに問いかけているのではないでしょうか。
 人の死、それは残された私たちにとって確かに悲しい出来事です。しかしその「死」によって、私たちは自分の「生」を見つめなおすことができるのです。11月、死者の月、亡くなった人々を思いつつ、私たちがいかに生きるべきか、改めて自己を見つめなおしたいものです。
助任司祭   林 正人   

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今月の予定


諸聖人の祭日 11月 1日(月)
「死者の日」 11月 2日(火)
 当教会の「物故者追悼ミサ」は11月7日(日)10時のミサで、この一年間に亡くなられた方々と、故人となられた皆様のご家族、ご友人を記念して目黒教会共同体全体で特別に祈ります。また、ミサに引き続き、ご遺骨が納骨堂に安置されておられる方々のために、納骨堂で祈りを捧げます。
  一粒会献金 11月 7日(日)
 今月は7日、第1日曜日のミサ献金の半分を神学生養成のた
めの一粒会献金といたします。ご協力ください。
七 五 三 11月14日(日)
 10時のミサで、七五三を迎える子どもたちとミサに参加する子ども全員に祝福をいただきます。七五三を迎えるお子さまには下記の範囲の方々に往復葉書でご案内しました。違う数え方で該当する方がありましたら、事務所にお申し出ください。準備の都合上、ご連絡は早めにお願いいたします。
  ・7才 : 1996年11月16日 から 1997年12月31日 までに生まれた方
  ・5才 : 1998年11月16日 から 1999年12月31日 までに生まれた方
  ・3才 : 2000年11月16日 から 2001年12月31日 までに生まれた方
  ミャンマーデー 11月21日(日)
 この日の祈りと献金はミャンマーの神学生養成に使われます。
    
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ご報告

 
  ご報告
 世界難民移住移動者の日の献金206,639円は10月5日、大司教館へ送金いたしました。ご協力ありがとうございました。
  キーウィジャムの売上のご報告
 キーウィのジャムの売上は皆様のご協力により7,450円となりました(昨年は5,000円でした)。ジャムを作ってくださった方、お買い上げくださった方々に感謝いたします。この売上金はコーヒーサンデーに入金いたしました。
  三教会合同高尾山遠足の参加報告
 10月16日(土)、港・品川宣教協力体(麻布・高輪・目黒)の、日曜・土曜学校生合同遠足を行いました。長雨続き後の登山遠足でしたが、総勢35名で元気に行って参りました。幼児から小5まで、それぞれ学年グループに分かれて、初めての交流会でした。保護者、リーダーも含めこのような機会が増えると、相互の関わりも深まると思いました。
ランチサンデー・和(なごみ)報告
 信徒の皆様が親睦を深められる場として始めましたランチサンデー・和(なごみ)は、大勢の方々の協力により盛況の内に完売いたしました。御礼とご報告申し上げます。尚、11月は28日を予定しております。またご協力頂ける若い方のお力を必要としておりますので、是非一度お手伝いにいらしてください。お待ちいたしております。
        世話係・谷 キヨ子

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その他

新潟県中越地震被災者緊急募金のお願い
 10月23日(土)に発生しました新潟県中越地震の被災者のため緊急募金をお願い致します。主日は募金箱を聖堂後ろに置きます。平日は事務所で受付ます。この募金は、カリタスジャパンを通し新潟教区より被災者の方々の緊急支援に当てられます。
  病人、高齢者への訪問
 病気のため、高齢のために教会にいらっしゃることができない方たちのために、御聖体をおもちいたします。ご希望される方、またそのような方をご存じの方は司祭までご連絡ください。

受洗 転入 3名
結婚 転出
帰天   住所・その他変更 2件
詳細は、お知らせ11月号(印刷版)をご覧ください



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