9月号

司祭のことば 今月の予定 ご報告 その他

司祭のことば
 「夏の終わりに」

  酷暑、猛暑の日々でしたが、さすがに朝夕はしのぎやすくなりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
 八月というとある年齢から上の方は六日、九日、十五日という日付がすぐに頭に浮かびます。六日〜十五日は日本カトリック平和旬間でもあります。
 この夏、二本の映画を観ました『ヒバクシャ』(鎌仲ひとみ監督)と『父と暮らせば』(黒木和雄監督)です。
『ヒバクシャ』はイラク、アメリカ、日本で放射能被爆した人たちの苦しみや悲しみに共感する鎌仲監督の眼差しをとおして、今世界で何が起こっているのかということが静かに語られていく内容です。この現実を知って欲しいという監督の叫びが聞こえてきそうな作品です。
『父と暮らせば』は作家井上ひさしさんの原作で、原爆が投下されてから三年の月日が経った広島が舞台です。被爆した一人の女性(宮沢りえ)は、八月六日のあの朝、爆風でつぶれた家の下敷きになった父(原田芳雄)を置き去りにして逃げざるを得なかったことが心の傷となって今も苦しんでいます。彼女は自分は幸せになってはいけないと思いこみ、好きな男性があらわれても結婚を断念しようとします。そんな娘を見かねた父親は幽霊となって我が子と暮らし始めます。父のいのちに生かされて今のあなたのいのちがあるのだからしっかり生きなさいと励まし続けます。
『ヒバクシャ』を作った鎌仲ひとみさんはNHKでドキュメンタリー製作に長く携わってきました。彼女がこの作品を撮ろうと決心したのはイラクへ行き、そこで劣化ウラン弾による放射能被爆のために何も知らないまま無言で死んでいく子どもたちに出会ったのがきっかけだそうです。
 イラクでは今も経済制裁が続いており、そのために病院にはまともな医療機器も薬品もなく、すでに六十万人もの人たちが死んでいます。彼女は「(自分は)原子爆弾による被爆国に生まれ育ちながら何も知らなかった。放射能による被爆とはDNAに傷をつけ、子どもや孫にまで遺伝していくものだということをイラクに行ってはじめて知った」と語り、イラクでは被爆が現在進行形で今も続いていると訴えました。
 世界で日本だけが核による唯一の被爆国だと日本人の多くは思っているかもしれませんが、そうではありません。劣化ウラン弾の使用や原発の大事故などによって世界中で多くの人たちが放射能を浴びて被爆をしているのです。
 そして、これらのことはわたしたちにとって無関係ではありません。日本にはアメリカ軍基地があり数十基の原発もあります。わたしたちは核について何も知らされていないこと、それ以上に無関心なことが問題です。「怒りや憎しみの連鎖を消すことができない最大の原因は世界が無関心だから」と鎌仲監督は指摘しました。知ること、そして今も戦火にさらされている人たちの苦しみ悲しみに共感することが大事だと訴えました。「共感することだったらできるでしょう。皆さん、関心をもって共感してください。それは必ず伝わります。そこからしか始まりません」と。
 「今世界に何が起こっているのか」「人間が同じ人間に対して何をしたのか」二つの映画はそのことをわたしたちに伝えようとします。さまざまなことを考えさせてくれる映画です。機会があったらどうぞ観てください。
 そんなわけで、今年の夏はいつもと少し違う思いで過ごしました。
主任司祭  立花 昌和   

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今月の予定


  一粒会献金  9月 5日(日)
今月は5日、第1日曜日のミサ献金の半分を神学生養成のための一粒会献金といたします。ご協力ください。
地区集会(第1、第3、第4地区)  9月 5日(日)
10時ミサ後i第1地区は第1集会室で行います。今回は、立花神父にご出席いただきます。
第3、第4地区は合同でコーヒーサンデーの会場で行います。人生の実りに感謝するミサ・パーティーの担当にもなっていますのでその打ち合わせも行います。皆さまのご参加をお待ちしております。
  人生の実りに感謝するミサ  9月19日(土)
10時のミサで特別の祝福を受け、共にお祈りをしたのち、アンセルモホールで簡単なパーティーを行います。多数ご参加ください。パーティー担当は第3地区、第4地区です。
世界難民移住移動者の日の献金  9月26日(日)
 この日は、各小教区とカトリック施設が、国籍を超えた神の国を求めて、真の信仰共同体を築き、全世界の人々と「ともに生きる」決意を新たにする日です。日本では日本カトリック難民移住移動者委員会が世界の協力グループと共に活動しております。そのための霊的支援である祈りと物的支援である献金をささげます。ご協力ください。
    
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ご報告

 
  子供とともに平和を考える集い報告
 8月8日(日)種の会主催で子供とともに平和を考える集いを開催いたしました。夕方6時よりビデオを見て花火を楽しみました。会場には絵の説明も添えられた平和に関する資料も用意し、解りやすく観覧することができました。大人、こども60人程の参加があり、神父様たちもこどもの気持ちに戻り楽しんでおられました、年に一度、楽しみながら平和について子どもたちと考えられることを幸せに思いました。お手伝いいただいた皆さまありがとうございました。
 

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その他

  病人、高齢者への訪問
 病気のため、高齢のために教会にいらっしゃることができない方たちのために、御聖体をおもちいたします。ご希望される方、またそのような方をご存じの方は司祭までご連絡ください。

受洗 3名 転入 1名
結婚 転出
帰天 2名   住所・その他変更 2件
詳細は、お知らせ9月号(印刷版)をご覧ください



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