3月号

司祭のことば 今月の予定 ご報告 その他

司祭のことば
 伴 走 者

 目の不自由なマラソンランナーがコースから外れないで走ることができるように、側に付き添って走る人がいる。素人目にもこの役はとても難しいのだろうなとわかる。ただ走ればいいわけではなく、相手のペースで走らなければならないからだ。自分のペースではなく、相手のペースで走るのはさぞや忍耐のいることだろう。また、走っている間中、相手の体調を気づかわねばならない。わたしも伴走をしている。と言ってもマラソンではない。復活祭に洗礼を受けるために準備をしている人たちの伴走である。
 毎年、五月のゴールデンウィークが終わる頃、洗礼を望んでいる人たちの講座が開講される。ありがたいことに毎年希望者がやってくる。さまざまな形での神さまとの出会いがあって、勇気を出して教会の門を叩くのだろう。
 わたしの講座は毎週木曜日の夜の七時から行われる。その年によって顔ぶれも雰囲気も違う。人数はだいたい十人前後である。このクラスに出席できない人もいる。そのかたには都合のよい時間に来ていただいて個別に講座をしている。これは一対一なので相手の反応を確認しながら進ことができるのでありがたいしやりやすい。しかし、十人前後のクラスとなるとそうはいかない。気をつけているつもりでも授業のようになりがちである。十人いれば十通りの神さまとの出会いがあったわけで、十人が求めていることも十通りなのである。その一人ひとりの求めに応えることは残念ながらできない。講座の内容がつまらなくて、また、求めているものを見つけることができなくて講座から去って行く人もいる。申し訳ないと思う。今でもときどき何人かの顔が浮かんできて胸が痛む。
 そのような駄目伴走者であるにもかかわらず、我慢しながら走ってくれた人たちが復活徹夜祭に洗礼を受ける。四旬節に入り彼らは最終的な準備をしている。わたしは毎年、四旬節が近づいてくると洗礼志願者たちにこう話す。「皆さんはいま、陸上競技にたとえるなら走り高飛びの助走をしているところです。わたしは縁があって皆さんの助走にお付き合いして一緒に走っています。けれども、わたしが一緒に走れるのは『踏み切り』の手前までです。踏み切りで飛ぶか飛ばないか決心するのは皆さんです。でも、その時にはきっと皆さんがもうすでに出会ってる神さまが『飛びなさい』と背中を押してくださるはずです」と。
 他の人たちと一緒に準備をしてきた講座受講者のなかには今も洗礼を受けるかどうか真剣に悩んでいる人もいる。自分の生き方にかかわることだから悩んで当然だ。相談されたが、受けなさいとも、受けるのを待ちなさいとも、こちらは何も言えない。自分で決断するしかないのだ。神さまに信頼してお任せするしかない。どうぞ、そのかたのために祈ってください。
 さて、そろそろわたしの伴走も終わりに近づいてきた。うれしいような、少し寂しいような複雑な気持ちである。ところで、洗礼志願者たちはとっくに気がついてると思うが、自分が神さまに出会ったそのときから、本当の伴走者がいつも側にいてくれたのだ。そしてこれからも一緒にいてくれる。洗礼志願者たちはそのお方とともに新しいスタートラインに立とうとしている。
主任司祭    立花 昌和  

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今月の予定


  一粒会献金  3月 7日(日)
 今月は7日、第一日曜日のミサ献金の半分を神学生養成のための一粒会献金といたします。ご協力ください。
  洗礼志願式  3月 7日(日)
 10時のミサで行います。
  愛の募金  
 四旬節中、愛の実行として行われる募金活動にご協力をお願いします。聖堂入り口の特設献金箱にお入れください。
  ケルン週間 3月20日〜29日  
◇東京・ケルン友好50周年感謝ミサ
 3月28日(日)10時〜 於・東京カテドラル
◇マイスナー枢機卿を囲む青年の集い
 3月28日(日)12時30分〜 於・関口教会・ケルンホール
    
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ご報告

 
  ご報告
  カトリック児童福祉献金233,900円は2月17日、大司教館へ送金いたしました。ご協力ありがとうございました。
  「家庭を祝福する祈りとつどい」報告
 2月14日(土)お天気にも恵まれ、30組を超える招待者が参加された。聖堂で静かに「家庭を祝福する祈り」を捧げ、記念写真を撮り、アンセルモホールで茶話会を行なった。参加者同士の交流を目的に簡単なゲームを行ない、皆童心にかえって大いに盛り上がった。毎年、結婚の記念として参加される方々もあり、回を重ねるごとにスタッフも含め、交流を深めている。お子様連れの参加者も増えたので、子どもの遊べるコーナーを設けた。参加者と神父様のケーキカットが最大の見せ場となったが、最後に『平和の祈り』を唱え、来年の再会を約束して閉会した。
 スタッフ以外の信徒の参加がないことが残念で、今後の課題として残った。結婚講座担当者、聖歌隊のほか、お手伝いくださった皆様、ありがとうございました。  
種の会 鈴木澄江

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その他

  病人、高齢者への訪問
 病気のため、高齢のために教会にいらっしゃることができない方たちのために、御聖体をおもちいたします。ご希望される方、またそのような方をご存じの方は司祭までご連絡ください。

受洗 2名 転入 2名
結婚 転出
帰天   住所・その他変更
詳細は、お知らせ2月号(印刷版)をご覧ください



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