7月号

司祭のことば 今月の予定 ご報告 その他

司祭のことば
グアダルペの聖母の祝日に、グアダルペ大聖堂を訪れて

 ミサ典礼書の「聖母マリアを祝う」叙唱に、次のようにマリア様を賛美する叙唱があります。
 「聖なる父、全能永遠の神、聖母マ リアの生涯を通して示されたあなた の恵みをたたえ、感謝をささげます。
 神のお告げを信じ、みことばを受け 入れたおとめマリアは救い主の母と なり、十字架のもとでイエスの最後 のことばを受け、キリストによって新 しく生まれるすべての人の母となりま した。
 また約束された聖霊を待つ間、使徒 たちとともに祈り、祈る教会の姿を示 しました。天の栄光に上げられたマ リアは、旅する教会を母の愛をもっ て見守り、神の国の完成の日までわ たしたちを導かれます。
 あなたをたたえるすべての天使、聖 人とともに、わたしたちも賛美の歌を ささげます。」

 さて、私は昨年6月からのメキシコ9ヶ月滞在中の12月12日「グアダルペの聖母の祝日」に、グアダルペ大聖堂で行われるメキシコシティ大司教区主宰のミサに参加するため、グアダルペ宣教会の総長様に同行させていただきました。
当日は、12時からのミサなので、相当な混雑を予想して早くに車で出発しました。大聖堂周辺は数百メートル通行止めになっていて、通行禁止手前の駐車場で車を駐めてから大聖堂まで歩いて行きました。祝日前夜祭には、100万人近くの人々が全国から巡礼してきて、広大は広場と周辺は巡礼者で埋め尽くされ、その人々が徹夜して祈り、朝のミサに出て帰路につくということを聞いておりました。
私たちが大聖堂の広場に着いた11時頃には、かなりの方々が朝から繰り返し行われている祝日ミサに参加して、喜びのうちに帰路についているようで、すごく混雑しているという感じではありませんでした。そして、広場の各場所で各地から巡礼してきた20〜30のインディオのグループが、それぞれの伝統衣装を着て踊っていました。それぞれの部族は独特の衣装を身につけていますが、その踊りの中心にグアダルペの聖母を描いたのぼり旗を掲げてありました。
 ところで、16世紀スペインなどのヨーロッパ列強諸国は、メキシコをはじめ中南米を征服し植民地とする過程で、ヨーロッパ各国の植民地拡大政策の一翼を担って、カトリック教会も各地に教会を建て宣教しました。その地の先住民族を侵略する歴史において、カトリック教会は多くのインディオを無理矢理カトリックに改宗させたという歴史がありました。カトリック教会はその歴史を直視して、1992年ヨハネ・パウロ2世はメキシコ訪問中ユカタン半島にあるイサマル教会を訪れた際に、カトリック教会として当時の多くの先住民に対して行った宣教活動を謝罪し、全世界の人々に歴史上行われたカトリック教会の過ちを表明し、神に赦しを願ったのでした。
 なお、1821年にメキシコがスペインから独立してから、その後のメキシコ政府はカトリック教会に対して、政教分離政策をとり、近年まで時に厳しい姿勢で対峙することもあったと聞いております。しかし、メキシコ国民の大多数はカトリック信者として、グアダルペの聖母マリア様への崇敬は弱まることなく、次の世代へと受け継がれています。
 さて、聖母のご出現の話に戻りますが、スペインによってメキシコが占領されてから十年ほど経った1531年12月に、聖母マリア様がインディオのホアン・ディエゴにテペヤクという小さな丘でご出現されました。それ以来、『汚れなき乙女、グアダルペの聖母マリア』と呼ばれ、その出現の地に建てられたグアダルペ大聖堂は、メキシコ国内はもちろん、全世界から巡礼者が絶えない聖地となりました。
そして12月に入ると、メキシコ各地から何日もかけて歩いてグダルペ大聖堂を目指すグループをよく街中でも郊外でも見かけました。毎年の巡礼者を支えるのは、多くのボランティアだと聞きました。巡礼ルートの教会やそこの教会の信徒の方々が食事を提供したり、寝るところを提供したりすることもよくあるそうです。この日のために大聖堂に集まった巡礼者のための食事も無料で提供されるとのことで、広場にはいくつもの大きな食事を提供するテントが設営されていました。
私たちはミサまで少し時間があったので、大聖堂前の広場に集まっている人々の踊りを見た後、12時からのメキシコシティ大司教区主宰のミサに参加しました。大司教様をはじめ何人もいる補佐司教様と近隣教区の司教様、そして修道会や宣教会の総長や管区長や神父方が多数共同司式をしましたので、私も含めて多くの司式者が内陣下の最前列で司式しておりました。
そのミサは大聖堂に入れきれない人々で一杯でした。そして、ミサでの奉納は、各インディオのグループからの特徴ある献げ物が大司教様の手に渡され、祭壇に献げられていました。
そして、この「グアダルペの聖母の祝日」を祝うためにメキシコシティのグアダルペ大聖堂へ全国各地から巡礼者がやってきます。その数は年によって100万人を超えることもあるとされ、毎年の「恒例行事」となっているグループや家族がいます。その巡礼にはトラックを飾りつけ生活用品を積んでやってくる巡礼者の家族もいます。親が子ども達を連れて巡礼してやってくる。巡礼ですので、決して楽な道のりではありませんが、その道のりを毎年歩き続けながら、カトリック信仰とグアダルペの聖母マリアへの崇敬を次の世代に伝えてきていることに、感銘を受けました。   では、なぜこれほどまでにグダルペの聖母は敬愛されているのでしょうか。
日本では、私は聖母のご出現の意味について、あまり考えてみませんでしたが、メキシコに9ヶ月滞在して、メキシコや北米、中南米の人々がグアダルペの聖母マリア様を深く崇敬する心の根底に響いているどんなメッセージがあるのだろうかと考えるようになりました。そのようなことを考えている時に、バチカン放送のHPにあったフランシスコ教皇様がグアダルペの聖母マリアの祝日ミサの説教を知り、その答えを教えられました。

「グアダルペの聖母は、聖母マリアが、広いアメリカ大陸のすべての人々、これまでここで生きた人々、これから存在するであろうすべての人々を、母として抱きしめるということを預言的に示しています。
聖母のこの抱擁は、全アメリカ大陸の歩みの特徴を示しています。 アメリカ大陸は異なる多くの民族・文化が共存する地であり、人間の尊厳や、生命、すなわち母親の胎内から死に至るまでの生命を尊重し、あらゆる時代の貧しい移民たちを寛大に受け入れることを特徴としています。
聖母マリアは、ご自分のように、世界中のすべての人々を愛をもって寛大に受け入れ、兄弟姉妹の苦しみと喜びを分かち合うようにと励まします。 グアダルペの聖母のメッセージは、教会そのもののメッセージでもあります。聖母は、教会のメンバーであるわたしたち一人ひとりを通して、愛と思いやりと共感のもとに人々が生きる、数多くの巡礼聖堂を世界中に築きたいのです。」 (2016年12月12日バチカンにて)

このグアダルペの聖母マリア様の出現は、決してメキシコだけに意味のある出来事ではないということ、広くアメリカ大陸のすべての人々へのメッセージであり、全世界の人々へのメッセージという教皇様のご指摘にハッとさせられました。
「アメリカ大陸は異なる多くの民族・文化が共存する地であり、人間の尊厳や、生命、すなわち母親の胎内から死に至るまでの生命を尊重し、あらゆる時代の貧しい移民たちを寛大に受け入れること」が、どれほど今の世界の急務となり必要なことかを五百年前に出現されたマリア様は今日私たちに語り続けておられるのではないでしょうか。
 そのような思いを抱きながら、12月12日の「グアダルペの聖母の祝日」のミサをご出現の地グアダルペ大聖堂で共同司式しておりました。(2019年5月19日)
主任司祭  宮下良平  

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今月の予定


病者と共に捧げるミサ   7月 6日(土)
 今月は1日、第1日曜日のミサ献金の半分を神学生養成のための一粒会献金といたします。ご協力ください。
神学生養成のためのロザリオの祈り   7月 7日(日)
 9時20分より聖堂にて。
 毎月第1日曜日10時のミサの前に神学生養成・召命祈願のためのロザリオの祈りを致します。
先唱者とりまとめ:オリーブの会  
一粒会献金   7月 7日(日)
 毎月第1土曜日、11:00から小聖堂にて
 教会にいらっしゃることが困難な方でミサへの参加を希望される方は教会事務所までご相談ください。
地域とのふれあい 納涼☆ビアパーティー   7月21日(日)
 7月21日(日)5時ミサ後、
 司祭館中庭にて。
 会費:1,200円、子ども600円
 地域の皆様をお誘いして楽しいパーティーを計画中です。
皆様お誘い合わせの上ご参加ください。 
前売り割引のチケットを教会事務所、コーヒーサンデーの会場で販売しています。なお、準備は有志で行います。
    
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ご報告

 
ご報告
 5月26日、世界広報の日の献金273,250円は6月3日大司教館へ送金いたしました。ご協力ありがとうございました。
初聖体おめでとう
 6月23日、10時のミサの中で2名が初聖体のお恵みをいただきました。
マーマレード有志グループ 受賞のご報告
 イギリスの湖水地方にダルメインという広大な庭を持つ邸宅があります。この家には様々なマーマレードのレシピが代々受け継がれていて 春には世界中から沢山のマーマレードが集まり 美しさとおいしさを競う大会が開催されます。今年 このダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバルの 第一回日本大会が愛媛県で開かれることを知り、私たちマーマレード有志グループも挑戦してみようということになりました。結果は 1,600瓶以上の応募の中から銅賞 受賞! 美味しいミカンをご寄付下さる方、お買いあげ下さり励まして下さる皆様のお陰です。利益を教会にご寄付させて頂くこともでき感謝しています。来年も美味しいマーマレードを作ります。どうぞ楽しみになさって下さい。
マーマレード有志グループ 

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その他

教会のメールアドレスが変わりました
 教会宛は official@catholicmeguro.org
 お知らせ原稿など、広報宛は  koho@catholicmeguro.org です。
港・品川宣教協力体合同堅信式
 10月27日(日)菊地大司教司式のもと14:30より高輪教会でおこなわれます。すでに中高生の該当者、成人で2015年以降受洗の該当者には案内要項が出来次第発送の予定です。その他の希望者には聖堂うしろに申込用紙を置きますので、必要欄をすべて記入の上7月28日までに主任司祭または事務所に提出ください。締切日厳守です。
A地区のみなさまへ
(1)バザーに連日、ご協力ありがとうございました。手造りのケーキ、ルバームのジャムなどすべて完売しました。衣類の残り分は、支援グループのNPOを通じてタンザニアに送ったのと大きいサイズは老人ホームにお届けいたしました。多くのみな様にお買い上げいただき、スリランカの支援が出来ましたこと心より感謝いたします。
(2)7月6日(土)9:30から聖堂のお掃除の担当です、ご参加ください。お掃除のあとにランチを予定しています。宮下神父さま、福田神父さまもご参加くださいます。共にひとつの食卓を囲み分かち合いをしたいと思います。ご都合のよい方、ご参加ください。
A地区委員 
B地区のみなさまへ
(1)6月2日のバザーには、多くの方々がご協力くださりありがとうございました。おかげさまで教会には昨年と同じ位のご寄付をすることができました。
(2)7月7日(日)10時のミサ後コーヒーサンデーの会場でバザーの慰労会を兼ね、9月の「人生の実りに感謝する集い」の御相談会をしたいと思います。
(3)8月3日(土)9時30分よりB地区担当の聖堂掃除があります。夏休み中の暑い時期に当たりますがよろしくお願い致します。できるだけ多くの皆様のご協力をお願い致します。
B地区委員 
D地区のみなさまへのお知らせ
●6月9日司牧評議会より
「人生の実りに感謝する集い」の対象者について各地区で話し合いをして、7月の司牧評議会で報告することになりました。つきましては、7月7日コーヒーサンデーの会場で地区集会を行います。皆様どうぞご参加ください。
●今後の地区当番の予定
10月6日(土)9時30分〜 聖堂掃除。
2020年1月12日(日)「新年会、新成人の祝福会」の会場づくりと料理担当です。
D地区委員 
オリーブの会よりお知らせ
 病人・高齢者の訪問
  「オリーブの会」では、病気や高齢のため教会に来られない方の訪問・お便りによる交流をしています。ご希望があればご聖体もおもちします。教会事務所までご連絡ください。交通費などのお心遣いは必要ございません。
権之助坂商店街盆踊り大会に出店します
 7月28日(日)地域のふれあい第36回盆踊り大会に、今年もフランクフルトソーセージの模擬店を出店します。
場所は、目黒駅西口久米ビルの前あたり、12時くらいには開店できると思いますのでミサのお帰りにお立ち寄りください。準備・運営は有志で行います。

受洗 1名 転入 1名
結婚 転出 2名
帰天 3名   住所・その他変更 4件
詳細は、お知らせ7月号(印刷版)をご覧ください



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