11月号

司祭のことば 今月の予定 ご報告 その他

司祭のことば
 死者の月によせて

 みなさんはローマにあるカタコンベのことをご存知でしょうか? アッピア街道沿いだけではなく、ローマ市内の古い聖堂などにも付属していて、旧市街地区を除いてローマにはなんと63ヶ所もあると言われています。カタコンベという言葉の本来の意味は、単に「下の墓」すなわち「地下墓地」です。実はこの地下墓地にはキリスト教だけでなく、ユダヤ教や異教徒のものもあり、場合によってお互いが隣接しています。しかしその呼び名にはちょっとした違いがあります。異教徒のカタコンベは、一般にギリシア語で「ネクロポリス」(死者の町)と呼ばれるのに対して、キリスト教のそれは「コイメテリオン」と呼ばれるのが普通です。その言葉は様々な現代語にも形をとどめており、英語のcemeteryやイタリア語のcimiteroがそれにあたります。その意味は「眠っている者の場所」です。これはまさに聖パウロが使っている表現「キリストにおいて眠りについた者・・・」(1コリ15:18)なのです。つまりキリスト者の命は、死んでおしまいというのではなく、この世から去って今は何かを待っているかのように眠り、憩うている、それゆえその人々はいつかはそこから立ち上がっていくという含意があるのです。だからこそ、キリスト者は初期から迫害を避けるためではなく、自分より先に亡くなった人の葬られた場所を訪れ、そこで記念の儀式や会食を行ったりするためにカタコンベを作りました。その証拠に当時カタコンベの存在は秘密の場所ではなかったと言われています。
 死者の月を過ごす私たちは、死んで新しい命に復活した最初の人の神秘に結ばれたい、また私たちに先だった人々を復活の主に委ねたいという信仰の希望を新たにします。主イエスは真の意味で真の人間として一度この世で死に永遠の命へと復活しました。イエスだけでなく「主に属する人」(ロマ14:8参照)もみな、彼と同じように苦しみを経る自然の死には定められているものの、その死はもはや終止符ではなく永遠の命への希望の扉であるのです。なぜなら、キリストと共にある者は、あたかも眠りから覚めるかのように真の命へと復活していくからです。面白いことに、ヨハネ福音書でラザロについてイエスは「彼は眠っている」(ヨハ11:11)と言っています。それは、やがて自分自身の死も最終的な滅びや敗北ではないのだと予言しているように読めるのです。
 教会は二千年の間、主が再び来られるまでその死と苦しみを恥じることなく、死と復活のどちらも宣言してきました(1コリ11:26参照)。キリスト教は、キリストが死に打ち勝ったことに希望を置くものだからです。
キリストにおいて、死につながる究極的な不安・絶望・苦悶の中で信仰者は終わることのない新しい永遠の命に生まれることが可能になりました。しかし、この「復活」はただ死後のことではなく、罪に死に愛を生きることによって既にこの世でも始められねばならないものなのです。ヨハネの第1手紙3章14節に次のように書かれています。「わたしたちは、自分が死から命へと移ったことを知っています。兄弟を愛しているからです。愛することのない者は、死にとどまったままです」と。この復活という根本的な出来事への望みを抱いていない、また自分の生活の礎に復活の主の愛を据えていないなら、私たちは世の中のどの人よりも惨めなのです(1コリ15:19参照)。この復活の信仰を生きる現実こそが、死後に及ぶ恵みともなるのす。復活の命は、単に過去の出来事ではなく、また遠い未来の出来事でもなく、既に信仰生活の内に実現されつつあることであり、それが永遠の世で実を結ぶのです。そのため聖パウロは「キリストとともに死んだあなたがたはキリストと共に復活して生きる」と言えたのだと思います。
 死者の月にあたり、私たちに先立った全ての方のために神様の永遠の安息を祈ると同時に、私たちの共同体そのものも、復活の命への希望に生かされた、いうなればこの世にあって天の国の先取りとなれるよう互いに祈り働こうではありませんか。そのために私たちが何を改め、何をなすべきかを悟れるよう聖霊の助けを祈りたいと思います。
助任司祭 田中 昇  

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今月の予定


諸聖人の祭日  11月 1日(日)
   
物故者追悼ミサ  11月 1日(日)
  10時のミサで、この一年間に亡くなられた方々と、故人となられた皆様のご家族、ご友人を記念して目黒教会共同体全体で特別に祈ります。また、ミサに引き続き、ご遺骨が納骨堂に安置されておられる方々のために、納骨堂で祈りを捧げます。
一粒会献金  11月 1日(日)
  今月は2日、第1日曜日のミサ献金の半分を神学生養成のための一粒会献金と致します。ご協力ください。
典礼連絡会  11月 1日(日)
 10時ミサ後、司祭館1階集会室にて行います。関係する方はご出席ください。
死者の日  11月 2日(月)
 7:30から
*当教会の追悼ミサは11月1日(日)に行います。
東京教区合同追悼ミサ  11月 2日(月)
 11月2日(月)午後2時より
 (1) 東京カテドラル聖マリア大聖堂
 (2) カトリック府中墓地・納骨堂内聖堂
 (3) カトリック五日市霊園 あきる野教会聖堂
*車でのご来場はお控えください。
七 五 三  11月15日(日)
 10時のミサで、七五三を迎える子どもたちとミサに参加する子ども全員に祝福をいただきます。七五三を迎えるお子さまには下記の範囲の方々に往復葉書でご案内しました。違う数え方で該当する方がありましたら、事務所にお申し出ください。準備の都合上、ご連絡は早めにお願いいたします。
  ・7才 : 2007年11月15日 から 2008年12月31日 までに生まれた方
  ・5才 : 2009年11月15日 から 2010年12月31日 までに生まれた方
  ・3才 : 2011年11月15日 から 2012年12月31日 までに生まれた方
   (但し、昨年終わった方は除外)
ミャンマーデー  11月15日(日)
 この日の祈りと献金はミャンマーの神学生養成に使われます。
    
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ご報告

 
ご報告
 世界難民移住移動者の日の特別献金312,700円は、10月13日大司教館に送金いたしました。ご協力ありがとうございました。
おめでとう −受堅−
 10月4日(日)港・品川宣教協力体合同堅信式が森一弘司教司式により当教会10時のミサで行われました。
 当教会からは21名が受堅なさいました。

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その他

典礼規則の一部変更について
 新しい「ローマ・ミサ典礼書の総則」に基づく変更が2015年11月29日(待降節第1主日)から実施されます。
  詳しくは日本カトリック中央協議会発行の、「新しい『「ローマ・ミサ典礼書の総則』にに基づく日本の教会における変更箇所について」をご覧ください。
B地区の皆様へ
 11月29日(日)10時のミサ後、「新年会・新成人の祝福」(1月10日)パーティーの打合せを集会室Aで行います。当日の飲食物、諸準備、後片付けで御協力いただける方の多数のご出席をお待ちしております。
 *ご出席いただけない方で、パーティー当日の御協力をいただける方はその旨を電話でご連絡いただきますと準備の都合上、大変助かります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
B地区委員 
ブックセール
 11月29日日曜日、10時のミサ後、ブックセールを行います。女子パウロ会シスターによる今年のお勧めの本の紹介や、クリスマスプレゼントに良い絵本、クリスマスカード、カレンダーが取り揃えられています。どうぞ御利用下さい。
図書グループ   
オリーブの会よりお知らせ
病人・高齢者の訪問
 「オリーブの会」では、病気や高齢のため教会に来られない方の訪問・お便りによる交流をしています。ご希望があればご聖体もおもちいたします。教会事務所までご連絡ください。交通費などのお心遣いは必要ございません。
オリーブの会  
冠婚葬祭の聖歌ご奉仕のお願い
 カトリック目黒教会での結婚式や御葬式で聖歌の奉仕をしてみませんか。現状は聖歌隊のメンバーがご奉仕させて頂いておりますが、メンバーの高齢化もありまして先細りの状態でございます。結婚式は土曜日の不定期です。どなたでも歌える典礼聖歌です。ご奉仕頂ける方がおられましたら下記にご連絡頂ければ登録させて頂きます。ご連絡お待ち致しております。
聖歌隊  
東日本震災プロジェクトより
福島やさい畑
 11月1日(日)8:30〜です。ご協力よろしくお願いいたします。
港・品川宣教協力体協議会  

受洗 転入
結婚 1組 転出 2名
帰天 2名   住所・その他変更 4件
詳細は、お知らせ11月号(印刷版)をご覧ください



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