9月号

司祭のことば 今月の予定 ご報告 その他

司祭のことば
教会は信仰を伝えているか?

 教会はその初めから、キリストがその死と復活によってこの世を死から解放して真の命へと回復させたと宣言してきた。この世とそこにある森羅万象は、既にキリストとの交わりの場、神の啓示と臨在のしるしとしてその本性を取り戻し始めており、我々人間は今ここにおいて信仰を通して悪を退け、神との交わりを希望し、それを喜び、主の平和を享受するように導かれている。
 それゆえキリスト者とは、何があろうが、常に世にあって主を見い出し、主にあって喜ぶ者である。そして死に打ち勝ったキリストへの信頼ゆえに揺るがない者である。この信仰者の根幹にある深い喜びと平安が、あらゆる人間的取り組み、信仰の実践を「世の命」であるキリストのもとに世を立ち帰らせる諸秘跡へと変容していく。信仰の喜びがあって初めて祈りや生活、宣教活動に真の力が与えられる。ところが福音の喜びとは関係ない生活をするキリスト者は多い。神を彼方の聖なる空間に追いやり、神の自分に対する愛の関わりを喜びをもって生きていない生真面目で敬虔主義的、律法主義的な態度の人も未だにいる。冠婚葬祭の時にしか教会に姿を現さない世俗主義にどっぷり浸かったご都合主義の洗礼を受けた未信者も多い。信仰に基づく生き方を世に示すどころか、この世の流行の価値観や人間観を教会に持ち込む人も多い。たとえば利己的なリーダーシップや派閥争い、噂話、商業主義、弱い立場にいる人への配慮などの欠如など。そして教会をこの世を神の国の秘跡、つまり主の召し出しに聞き従う場、自分と神・隣人との交わりを生きる場としてではなく、まるで自己実現・自己満足・自己主張の場のように教会で勝手なことをする者もいる。実はこのような神不在の自存欲求、自己正当化、自己目的化こそが原罪と呼ばれるものなのである。
 自戒の念を込めて言いたい。今日、我々カトリック信者は、祈りや宣教、信仰養成にどれほどの興味関心、問題意識を持っているだろうか。多くの小教区は宣教・信仰養成のために教会の予算をろくにかけていない反面、建設費や行事のための活動費の工面にだけは熱心ではないか?将来的な宣教のビジョンを持った小教区はどれほどあるだろうか。さらに地域との交流や訪問者を温かく迎える事など真剣に考えない閉鎖的な雰囲気の漂う教会も少なくない。また他の宗教や社会情勢、文化や流行と適当に請け合う世俗主義、相対主義に迎合している教会の現実がある。例えば信仰の核心には触れない、愛の犠牲・決断・悪との戦いと言う言葉も耳にしない、安易な慰めや冗談話しか提供しないような説教が当たり前になってはいないだろうか?教会に並ぶ印刷物を見ると、教会は政治的、社会的な運動、巡礼旅行等には強い熱心を寄せがちな反面、実のところ神の民の本質的な事柄、すなわち祈りや信仰養成など霊的生活を陶冶することには殆ど関心がないのかと思いたくなる。美しい話はできるが、教会の情勢・状況の分析や人間の判断ができず、責任ある司牧・指導ができない聖職者、まるで御言葉と関係なく生き、祈ってもいないかのような聖職者、修道者もいる。時々、説教や典礼の準備に殆ど時間をかけず只々行事の消化・調整、信者や司教のご機嫌取りに熱心な司祭、事業家や冠婚葬祭屋の仲間のようになっている司祭への批判をよく耳にする。さらに教会と関係なく結婚や離婚をし、そのことを指摘されて教会の教えなんか知らないと居直り挙句教会の批判まで平気でし始める恐ろしく未成熟な若年層は増える一方である。教会で自分のしたい活動や権利主張だけは熱心にする一方で信者としての義務をいい加減にしている人は多い。中には教会の指導に従うどころか自分が神父や信者を指導してやろうというような態度の人までいる。
 こんな教会に、もはやイエスの教え、主の慈しみと愛を伝えるなどという意識がどれだけ残っているだろうか。公会議後、民主主義に迎合してか小教区ではどこでも山のように会議が開かれイベントが企画されるようになったが、実のところ我々は教会として本性的なあり方や意義のある活動が何なのかをまともに把握できておらず、結果、今まで根本的な問題の認識とその解決への取り組みさえ出来ていなかったのではないか。
 実に神からの呼びかけが聞けていない、そして呼びかけに答えていないそんな自己中心的な教会共同体はキリストの教会たり得るのか?果たしてそんな教会に未来はあるだろうか?教皇フランシスコが度々叱責している通り、我々は今一度原点に立ち戻る必要があると思う。私たちが教会に来る理由は何か?私たちが信者でいる理由、司祭でいる理由、修道者でいる理由は何なのか?キリストは私にとって誰であるのか?果たしてキリストへの信仰に自分は生きる喜びを見い出しているのか?未来に伝えられるだけの実のある信仰を我々は持ち合わせているだろうか?
「もしあなた方に芥子種一粒ほどの信仰さえあれば、山をも動かせるだろう。」(マタ18:20)
助任司祭  田中昇   

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今月の予定


一粒会献金   9月 6日(日)
 今月は6日、第1日曜日のミサ献金の半分を神学生養成のための一粒会献金といたします。ご協力ください。
人生の実りに感謝する集い   9月20日(日)
 10時のミサで特別の祝福を受け、共にお祈りをしたのち、アンセルモホールで簡単なパーティーを行います。多数ご参加ください。パーティー担当はC地区です。
世界難民移住移動者の日の献金   9月28日(日)
 この日は、各小教区とカトリック施設が、国籍を超えた神の国を求めて、真の信仰共同体を築き、全世界の人々と「ともに生きる」決意を新たにする日です。日本では日本カトリック難民移住移動者委員会が世界の協力グループと共に活動しております。そのための霊的支援である祈りと物的支援である献金をささげます。ご協力ください。
    
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ご報告

 
納涼ビアパーティー報告
 今年も司祭館中庭で納涼ビアパーティーを7月26日(日)5時ミサ後に、日頃お世話になっているご近所の夕陽会(町会)様、権之助坂商店街様、目黒学園カルチャースクール様、などをお招きし総勢120名程で開催しまし 
た。今回は、上智大学吹奏楽研究会のメンバーによるミニライブ、青年達によるビンゴなど楽しいひとときを過ごしました。なお準備は、コーヒーサンデーを中心とした有志が担当しました。
目黒ミュージックフェスタ報告
 7月25日(土)、26日(日)目黒駅近辺の4会場で行われ、当教会からは、聖堂に於いて4名のオルガニストに 
よるパイプオルガン演奏、田中神父率いる目黒教会バンド、上智大学吹奏楽研究会の有志などで参加しました。
「地域のふれあい」参加報告
 8月2日(日)権之助坂商店街主催の「地域のふれあい第32回 盆踊り大会」に今年もフランクフルトソーセージと生ビールの模擬店で参加しました。天候にも恵まれ売れ行きも順調で時間内に完売できました。
 今年も目黒学園カルチャースクールには長時間にわたりご協力いただきました。感謝いたします。

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その他

C地区の皆様へお知らせ
 9月5日(土)9:30から聖堂掃除のお当番です。
 9月6日(日)10時のミサ後、コーヒーサンデーの会場にてC地区ミーティングを行います。テーマは「人生の実りに感謝する集い」の打合せです。ご都合の良い方はご参集ください。     
C地区委員  
オリーブの会よりお知らせ
■ 病人・高齢者の訪問
 「オリーブの会」では、病気や高齢のため教会に来られない方の訪問・お便りによる交流をしています。ご希望があればご聖体もおもちいたします。
 教会事務所までご連絡ください。交通費などのお心遣いは必要ございません。
東日本震災支援プロジェクトより
 福島やさい畑 復興プロジェクト
次回の野菜販売は9月7日(日)8:30から
ご協力よろしくお願いいたします

受洗 転入 1名
結婚 転出 1名
帰天   住所・その他変更 4件
詳細は、お知らせ9月号(印刷版)をご覧ください



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