10月号

司祭のことば 今月の予定 ご報告 その他

司祭のことば
教皇フランシスコから学ぶ

 今から一年半前の3月13日の夕方、私は小雨の降るサン・ピエトロ広場にいました。そこで私は新教皇選出の決定を知らせる白い煙がシスティーナ礼拝堂の煙突から上っているのを目の当たりにしました。サンピエトロ大聖堂をはじめローマ中、いなイタリア中の教会堂の鐘が一斉に鳴っていました。それから新教皇のお出ましを待っている間、周りにいた人たちに、「ねえ神父さん、ベルゴリオ枢機卿ってどこの人?何してる人?」という質問を幾度となくされましたが下馬評ではノーマークだった地方の枢機卿のことなど私は全く知りませんでした。
 誰も予想だにしなかった人物が選ばれたことは一つの驚きではありましたが、それ以上の驚きは、ヨーロッパ圏外の現役の司教(ブエノスアイレスの枢機卿)、それもとにかく慎ましい生活を旨とし社会的弱者への配慮を重んじ、自分自身も人の世話をしながら質素な生活をし、困っている人々に生きる喜びを与えることを何よりの生きがいとする、そんな謙遜な牧者が教皇に選ばれたことでした。実はコンクラーベの前の枢機卿会議の終わりのミサでは、「神の民の必要を敏感に感じ取れる牧者が望まれる」と説教で語られていたのです。「やはり教会には聖霊が働いている!」そんな声もその時からすでに聞かれ始めていました。
 大聖堂のバルコニーから現れた教皇の姿は、シンプルな白のスータンを着た丸顔の眼鏡をかけた穏やかな表情の老人でした。それを見た周囲の人々が「愛らしいおじいちゃんだ」と言っていましたがその言い方が妙に当を得ており、続く彼の最初の挨拶も大変親しみを感じさせる優しい話し方であったのが印象的でした。彼はまず自ら退位を決めた前教皇のために参列者と主の祈りとアヴェマリアを唱え、最後に教皇としての最初の使徒的祝福を与える前にこう言われました。「みなさんにお願いがあります。全世界の平和ために祈りましょう。ですが、みなさんの司教である私のためにどうか祈ってください。私がみなさんに神様からの祝福を与えられるように、どうかしばし沈黙のうちに。」サンピエトロ広場にいた数万人がこの言葉に深い感動を覚えました。そして不気味とも不思議とも言える沈黙の時間が広場に過ぎていきました。中には雨の中石畳に跪いて祈っている人もいました。とにかく数万人という人が教皇と共に祈りの内に深い一致を感じた瞬間でした。
 新教皇は、その後も人々に対して大変親しみを感じさせるユーモアを交えた気さくな語り方、聞く人の心に訴えかけるような熱の込もった口調、教皇の周りに集った人々を気遣う温かなまなざし、言葉、態度で人々を魅了してきました。さらに教皇となってからも徹底して質素を重んじる姿勢、勇気ある聖座の改革によって、世界中の多くの人々にこれまでの教皇達とは何か違うものを感じさせ大きな好感を抱かせてきたことは間違いありません。
 その反面で、実際の教皇フランシスコは、教会の中にある冷たい官僚的な態度、権威主義的な態度、他者に愛想のない閉鎖的で自己中心的、自己満足な生き方、他者への愛の感じられない態度などは、誰彼構わずとにかく厳しく戒める方でもあります。たとえば留学生司祭との特別謁見の席で教皇は私たちに「退屈な説教をするな」とか「実業家や王様のような司祭になってはいけない」等と語っていました。そして彼は殊の外、教会の教え、伝統を重んじる信仰者であり、そうした確かな信仰、神の愛に立脚したうえで出来るだけ柔軟に様々な問題に対応しようとする現実主義者であるのも確かです。
 このことから私たちは、新しい教皇の言葉や態度、模範的な生き方、神への信仰と人々への愛に貫かれたその教えに好感を覚えるのであれば、私たちもこれまでの自分たちの信仰の態度を、その原点から見つめ直すように招かれているのだと思います。つまりキリストの愛に対する応答としての信仰を、各自がそれぞれの仕方でより豊かに生きるように、その新しい一歩を新教皇と共に歩み出すように私たちは招かれているのです。前教皇ベネディクト16世の辞任の決断、そして新しい教皇の選出を導いてきた聖霊は、今度は、教会に集う私たちを、その教皇と共に新しい使命へと駆り立てているように私は感じています。 
助任司祭  田中昇   

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今月の予定


一粒会献金  10月 5日(日)
 今月は5日、第1日曜日のミサ献金の半分を神学生養成のための一粒会献金といたします。ご協力ください。
港・品川宣教協力体合同堅信式  10月 5日(日)
 田司教司式のもと9:30より麻布教会で行なわれます。当教会からは6名が受堅の予定です。
ロザリオの祈り     
 10月はロザリオの月です。毎週10時のミサ前9:30からロザリオの祈りをします。是非ご参加ください。
世界宣教の日特別献金  10月19日(日)
 キリストを伝えること、宣教は、神の子ども、キリストの弟子となったわたしたち皆に与えられている使命です。この日の献金は、各国からローマに送られ、世界中の宣教地に援助金として送られますが、日本の教会は、未だに海外から多くの援助を受けています。日本の教会が外国からの支援に頼るのではなく、経済的に恵まれない国々での宣教活動を支援することができるところまで成長するためにもご協力ください。
アジアン・ユース・デー参加報告会  10月19日(日)
 コーヒーサンデー会場にて行います。皆様ご参加ください。
    
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ご報告

 
「人生の実りに感謝する集い」パーティー報告
  さわやかな晴天に恵まれて例年どおりのご参加者が集い、聖歌隊の皆様の歌とレオ神父様のクイズなど楽しい一時を過ごすことができました。A地区の皆様にお料理準備片付けにご協力いただいて感謝申し上げます。
 A地区委員   

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その他

「死者の日」
 当教会の物故者追悼ミサは、11月2日(日)10:00より行います。なお、10月5日(日)より、聖堂うしろに用紙を置きますので、皆様の故人となられたご家族、ご友人(受洗されてなくてもかまいません)で祈ってほしい方の御名前を書いて、教会事務所までお持ちください。
D地区の皆様へ
 10月4日(土)に予定しておりました「秋の親睦会」は11月1日(土)の昼食会に変更となりました。詳細は後日お知らせいたします。
オリーブの会よりお知らせ
■ 病人・高齢者の訪問
 「オリーブの会」では、病気や高齢のため教会に来られない方の訪問・お便りによる交流をしています。ご希望があればご聖体もおもちいたします。
 教会事務所までご連絡ください。交通費などのお心遣いは必要ございません。
東日本震災支援プロジェクトより
 福島やさい畑 復興プロジェクト
次回の野菜販売は10月5日(日)8:30から
ご協力よろしくお願いいたします
英語ミサ共同体 中高生クラスより
 チャリティ・コーヒー・アンド・フードにご協力ありがとうございます。
8月と9月の活動による収益、70,150円を教会会計に入金いたしました。チャリティでは、杉の子福祉作業所の生徒さんの手作りクッキーを販売しています。作業所より「手作りクッキーをお買い上げいただくことは、障がいに負けず頑張っている子供たちの大きな励みです。ありがとうございます」とのお礼の言葉がありました。10月は12日に「ミャンマーの子供教育資金」のための特別チャリティーを行います。皆様のお越しをお待ちしています。

受洗 転入
結婚 2組 転出
帰天   住所・その他変更 4件
詳細は、お知らせ10月号(印刷版)をご覧ください



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