8月号

司祭のことば 今月の予定 ご報告 その他

司祭のことば
 神の憐みの神秘

 「群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた」(マタイ9:36)。

「憐れむ」という動詞は福音書の中で12回だけ使われていますが、その主語は父なる神、あるいはイエスのどちらかです。人が「憐れむ」という用法は、福音書の中にはありません。このことは、「憐み」が神とイエスの心そのものであることを示していると思います。

 「憐み」は、ギリシア語では「スプラングニゾマイ」という言葉ですが、これは「スプランクナ」という名詞から派生した動詞です。「スプランクナ」はからだの内臓を指し、私たちの感覚からいえば「はらわた」にあたるでしょうか。それは、私たちのもっとも深く、激しい衝動が収められている場所であり、情熱的な愛と同時に激しい憎しみの両方が生まれる中心です。

 福音書がイエスの憐れみについて語り、イエスがはらわたの底から揺り動かされたと言う時、それは何かとても深く、神秘的なものを表現しています。イエスが感じた憐みは、悲しみや同情のような表面的で一時的な感情とは違います。それはむしろ、彼の存在のいちばん傷つきやすいところにまで達する心の震えともいえるものです。

 憐みを指すヘブライ語は「ラハーム」という言葉ですが、これはヤーウェの「胎内」を意味します。憐みはイエスにおいては非常に深く、内的な、力強い情動であり、聖書はそれを神の胎内の動きとして表現するのです。そこには、神の優しさや寛大さのすべてが隠されています。そこでは、すべての感情、衝動、情熱が、神の愛の中でひとつになっています。イエスが憐みに動かされる時、すべてのいのちの根源が揺り動かされて、愛の土壌が裂けて開かれ、そこに神の限りない優しさの淵が姿を現すのです。

 「飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれている」人々がイエスの心を動かし、彼の内面の深い感受性のすべてで彼らの悲しみの奥底までも感じ取らせました。彼は迷った人とともに迷い、傷ついた人とともに傷つき、飢えた人とともに飢えるのです。イエスの中で、あらゆる苦悩がそのもっとも深い感受性によって感じ取られるのです。

 私たちに現された神秘は、罪のないイエスが、まったく自由に私たちの痛みをともに苦しむことを選ばれ、それによって、私たちの求めているものの本来の姿を見出すことができるようにしてくださったということです。私たちは、イエスのうちに本来の自分の姿を見出し、体験していくのです。神の子が、罪によって損なわれた私たちの人間性を呪いとしてではなく、祝福として生きられるのです(創3:14〜19)。この神の憐みが、罪深い自己を目の当たりにすることを可能にしてくださいました。なぜなら、私たち人間の損なわれた状態を、絶望の理由ではなく、計り知れない神の愛の深淵に触れる希望のもとへと変容してくださったからです。
助任司祭  川口 薫  

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今月の予定


一粒会献金   8月 4日(日)
 今月は4日、第1日曜日のミサ献金の半分を神学生養成のための一粒会献金といたします。ご協力ください。
聖母被昇天の祭日   8月15日(木)
 ミサは7:30、19:00
信仰年の行事 講演会   8月18日(日)
11:30〜13:00
「神の国をめざして 私たちにとっての第二バチカン公会議」
講師:松本三朗
平和旬間2013
「平和を実現する人々は幸い」
− 平和憲法と教会の教え −
2013年8月6日(火) 〜 15日(木)

平和旬間2013にあたって

 1981年、教皇ヨハネ・パウロU世は広島の地で「戦争は人間の仕業です。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です。」と訴えられました。この広島での平和アピールにこたえて日本の司教団は平和旬間を定めました。広島に原爆が投下された8月6日から8月9日の長崎の原爆投下をはさんで太平洋戦争敗戦に至る8月15日までの10日間を、とりわけ平和のために祈り、平和について学び、行動する期間としています。
 *行事の詳細はパンフレットまたは掲示板をご覧ください。
    
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ご報告

 
ご報告
 6月23日の聖ペトロ聖座への特別献金239,190円は7月1日に、7月7日の新潟教区への献金276,070円は7月16日大司教館へ送金いたしました。ご協力ありがとうございました。
共助組合総会のご報告
今年度の共助組合総会は、7月21日10時ミサ後にアンセルモホールで開催いたしました。
 昨年度の事業・決算の報告、貸し金業法改正による本部の方針が変わりましたのでその説明、今後の目黒支部の計画など報告いたしました。    

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その他

信仰年の行事 
 講演会
  ◆8月18日(日)11:30〜13:00
  「神の国をめざして
   私たちにとっての第二バチカン公会議」
   講師:松本三朗
  ◆9月29日(日)11:30〜12:30
  「第二バチカン公会議による典礼の刷新」
   講師:川口薫神父
  ◆10月20日(日)11:30〜12:30
  「Il Vento Del Concilio 公会議の風」
   講師:深水正勝神父(高輪教会)

 元和キリシタン遺跡訪問
  ◆11月17日
   札の辻(東京都港区)にある殉教地を3教会で訪
   ね殉教者の信仰の模範を黙想します。
教会事務所の夏休み
 教会事務所は8月の水曜日、木曜日と8日(木)から17日(土)までお休みいたします。種々の手続きは、この期間を除いた日にお願いします。この期間中、維持費はミサ中に廻される献金籠の中に入れるか、司祭に直接お渡しください。
オリーブの会よりお知らせ
■ 病人・高齢者の訪問
 「オリーブの会」では、病気や高齢のため教会に来られない方の訪問・お便りによる交流をしています。ご希望があればご聖体もおもちいたします。教会事務所までご連絡ください。交通費などのお心遣いは必要ございません。
■ よろずの部屋
 どなたでも自由にさまざまなお話しが出来る憩いの部屋です。お気軽にご利用ください。お待ちしています。
 毎月・第2日曜(8月は11日)10時のミサ後13時まで。
 場所・司祭館1階応接室
オリーブの会  
東日本震災プロジェクトより
■ 8月の福島やさい畑
 次回は8月4日(日)8:30〜です。
 ご協力よろしくお願いいたします。
ミサ中の車の移動依頼について
 ミサ中に「車の移動依頼」はご遠慮ください。
教会内駐車スペースではミサ中に車の移動が困難になります。
ミサ終了まで待つか、予め近隣の駐車場を御利用ください。
上映会のお知らせ
「わすれないふくしま」を観る会
 日時:9月7日(土)
12:30 開場 13:00 開演
    15:00 福島から自主避難している家族のお話
 場所:カトリック高輪教会
 制作者への協力金:500円
 主催:「わすれないふくしま」を観る会
    港品川宣教協力体福祉連絡会
 詳細はポスター、チラシをご覧ください。
港品川宣教協力体福祉連絡会  
ロバート・クープマン・ピアノコンサート2013
東京公演
日時:9月1日(日) 13:00 開場 13:30 開演
会場:東京FMホール 千代田区麹町1-7 (03)-3221-0080
前売:\2,500 当日:\3,000
共演:JALグループ合唱団 「フロイデ」
 チケットは女子パウロ会 電話(03)-3479-3941

 セント・ジョン修道院・セント・ジョン大学名誉学長音楽部教授ベネディクト会士、神父でありピアニストであるR・クープマン師の美しいピアノ演奏をお楽しみください。

企画・主催:WISHコンサート実行委員会事務局
後援:カリタスジャパン

受洗 転入 1名
結婚 転出 1名
帰天 2名   住所・その他変更 5件
詳細は、お知らせ8月号(印刷版)をご覧ください



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