3月号

司祭のことば 今月の予定 ご報告 その他

司祭のことば
 再会

 種の会主催の『家庭を祝福する祈りの集い』に参加した時のことです。
名簿には私の司式で結婚式を挙げた夫婦は一組もいなかったので、会衆席後方に座り、集まってきた夫婦や子供たちの様子を所在なく眺めていると、一人の中年女性が目に留まりました。最初はよく分かりませんでしたが、そのうちにどこかで会ったような気がしてきました。「誰だ誰だ!?」なんとか思い出そうと観察を続けていると、その人も私の視線に気づいたのか、眉間に皺を寄せて睨み返してきました。「やばい、ばれた!」急いで視線を逸らそうとした次の瞬間、その人は私に向かって叫びました。「えっ、いとう先生!?」
 なんと、以前私が教師をしていた学校の元生徒でした。聞けば、目黒教会で数年前に結婚式を挙げ、その後キリスト教入門講座にも参加していたとのこと。事情があって途中でやめてしまったものの、何か心に引っかかるものがあり、今回の集いにも飛び入りで参加したのだそうです。私との思いがけない再会で、彼女は神様の強い導きを確信し、再び目黒教会に通う決心をした、ぜひとも洗礼を受けたい、と大胆にも集いの参加者たちを前にまるでザアカイのように宣言していました。
 神様のみ旨は計り知れないものだなぁ…。彼女の話を聞きながら、私は教師だった頃のことを思い起こし、感慨に耽っていました。
神父になる自信はないけど、神父のような仕事がしたい!そう思って、私はカトリック学校の教師になりました。教会の中の仕事はできないけど、教会の外で呼び込みの仕事をするんだ!そう意気込んで、機会を見つけては生徒たちに近所の教会を紹介したり、自分の教会に誘ったりしていました。しかし、私がかかわったことで受洗した生徒は十四年間の在職中わずか数人でした。
ところが、それから時間も経ち、距離も遠く離れたこの目黒教会で、想像もしていなかった再会をきっかけに、神様に従う決意をした教え子がいるのです。彼女だけではありません。現在、彼女以外にも二人の元生徒が遠方から私の入門講座に通い、洗礼の準備をしています。この二人も、自分が洗礼を受けるなどとは、在校中は夢にも思わなかったことでしょう。神父になっちゃった元先生をひやかしに来たことから、すべては始まったのです。
 教師として彼女たちと出会っていなければ、今この目黒教会で教え子として再会することはありませんでした。神様に向かって歩み始めることもなかったでしょう。教え子として再会したのではなく、赤の他人として初めて出会っていたならば、疑り深い性格の彼女たちが得体の知れないおっさん神父の話に耳を貸すはずがないからです。今ここで起こっていることは、私の意思を超えた神様の采配であるとしか考えられません。
 一方、私が在職中に生徒たちに望んできた洗礼は、もちろん秘跡である以上、神様の恵みによるものではありますが、私の意思によってバイアスがかけられた人的な範疇のものであって、純粋に神的なものではなかったといえるでしょう。学校を去る時、同僚から「十四年も、無駄な時間だったね」と言われた私は、内心そうかも知れないと感じながらも、「そんなことないよ、洗礼を受けてくれた子もいたもん。恵みはあったよ」などと反論しました。自分の努力を肯定したいがゆえの自己欺瞞だったのですが、今思えば、そもそも自分の手柄のように考えていたこと自体が大きな勘違いでした。なんという思い上がりでしょう。神不在です。
 福音宣教は、自我の欲求が動機であるかぎり無意味であり、真の実りはありません。自我を捨て去り、神様のみ旨がこの身において実現することだけを希求するときに初めて、神様ご自身が大いなる力をお示しになり、豊かな実を結ぶことができるのです。そして、その時にだけ、自分も神様の僕として、その実りの喜びに与ることができるのだと思います。
 「自分の満足を求めるべきではありません。おのおの善を行って隣人を喜ばせ、互いの向上に努めるべきです。キリストもご自分の満足はお求めになりませんでした。」(ローマの信徒への手紙15.1−3)
助任司祭   伊藤 淳  

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今月の予定


初金ミサ   3月 4日(金)
 10時より小聖堂にて行います。
一粒会献金   3月 6日(日)
 今月は6日、第1日曜日のミサ献金の半分を神学生養成のための一粒会献金といたします。ご協力ください。
灰の水曜日(大斎・小斎)   3月 9日(水)
 ミサ 7:30、19:00(日本語・英語)
※昨年頂いた枝は3月6日(日)までに聖堂後ろに用意した箱にお入れください。
※灰の式は3月13日(日)のミサでも行います。
愛の募金    
 四旬節中、愛の実行として行われる募金活動にご協力をお願いします。聖堂入り口の特設献金箱にお入れください。
十字架の道行
 四旬節中、3月11日(金)から4月15日(金)まで毎週金曜日、午後7:00から、ご復活祭をより良く迎える準備として十字架の道行きを行います。
洗礼志願式
 3月13日(日、四旬節第1主日) 10時のミサで行います。
キーラン・ノーラン神父ミサ   3月13日(日)
 当教会の主任司祭であられたキーラン・ノーラン神父がアメリカに帰られます。離日前に当教会で伊藤神父と共同で10時のミサを司式されます。
C地区の皆様へのご連絡   3月 6日(日)
 3月6日(日)10時のミサ後コーヒーサンデーの場をお借りして、C地区(旧第3地区)のミーティングを行います。昨年度の地区運営・行事のご報告ならびに今年度の運営方針、委員の交代などのご連絡もございますので、是非ご参加くださいますようお願いいたします。
C地区委員  
    
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ご報告

 
  ご報告
 新しい司祭の家(ペトロの家)の献金100万円は1月25日、カトリック児童福祉献金239,280円は2月22日大司教館へ送金いたしました。ご協力ありがとうございました。
家庭を祝福する祈りの集い報告
 2月12日土曜日、雪の降りそうな寒い日でしたが、目黒教会で挙式した40組のご家族が集まりました。レオ神父様、林神父様、伊藤神父様も参加され、前半の聖堂でのお祈りの部にひきつづき、アンセルモホールでの茶話会では小さなお子様も含めて120名近くの方が教会の皆様が用意してくださったケーキを食べながら歓談しました。レオ神父様によるクイズコーナーは皆盛り上がりました。その一つをご紹介します。アブラハムの妻、サラが子供を産んだのは70才だったでしょうか、それとも90才だったでしょうか?
種の会  
ペットボトルのキャップ 第31回目の回収報告
 昨年の暮 12月28日に回収された分の報告です。
   
  ポリオワクチン 95人分
  CO2削減 598.5kg

 2008年初めに皆様に呼びかけ世界の子どもにワクチンを送るためと、CO2削減に協力するための活動としてキャップを集めていただいてからこの3月より4年目に入っていきます。その間ずっと続けて協力していただき本当にありがとうございました。また、その輪が権之助坂商店街、ファミリーマート、ローソン、セシリア幼稚園等にも広がり協力していただいて嬉しく思います。
 これからもよろしくお願い致します。
ヌヴェール愛徳修道会 目黒共同体  

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その他

四旬節と聖週間の典礼
 3月9日(水) 灰の水曜日 *大斎・小斎
         ミサ・灰の式 7:30、19:00 
 3月13日(日)四旬節第1主日 
         洗礼志願式 10:00ミサ中
 4月3日(日)四旬節第4主日 半日黙想会
   17日(日)受難の主日 7:30、10:00、17:00
         枝の行列(10時ミサ中)
   21日(木)聖木曜日
         主の晩餐の夕べのミサ 19:00
   22日(金)聖金曜日 主の受難 19:00
         *大斎・小斎
   23日(土)聖土曜日 復活の徹夜祭 19:00
             光の式、洗礼式
   24日(日)復活の主日 7:30、10:00、17:00
         10時ミサ後パーティー

 十字架の道行 3月11日から四旬節中の金曜日19:00〜
 4月10日、17日 10:00ミサ後〜12:00
半日黙想会
   指導:北川 純二 神父(サレジオ会)
         〜プログラム〜
     10:00 ミサ(司式と説教)
     11:00 第一の講話(聖堂)
     11:40 食事 個別ゆるしの秘跡
     12:45 第二の講話(アンセルモホール)
     14:00 ベネディクション(聖堂)
 ※昼食にコーヒーサンデーをご利用ください
よろずの部屋
 よろずの部屋はどなたでも自由に気軽にお話が出来る憩いの部屋です。
 個別のお話や相談も出来ます。
どうぞ、ご利用ください。お待ちしています・・・
 毎月・第2日曜日10時のミサ後13時まで
 場所・司祭館一階応接室
オリーブの会  
病人、高齢者への訪問
 病気のため、高齢のために教会にいらっしゃることができない方たちのために、御聖体をおもちいたします。ご希望される方、またそのような方をご存じの方は司祭までご連絡ください。交通費などのお心遣いは必要ございません。

受洗 転入 2名
結婚 1組 転出
帰天 1名   住所・その他変更 2件
詳細は、お知らせ3月号(印刷版)をご覧ください



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